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手術手技
上位胸椎椎体侵襲法とその適応
著者: 大谷清1 樋口正隆1 渡辺俊彦1 中井定明1 藤村祥一1 満足駿一1 柴崎啓一1
所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科
ページ範囲:P.681 - P.687
文献購入ページに移動上位胸椎はその解剖学的特徴から前方椎体侵襲の比較的困難な部位である.同部にも他の脊椎と同様に脊椎カリエスなどの椎体炎症,椎間板症,後縦靱帯骨化症,脊椎腫瘍などが発生するが,きわめて稀であるため上位胸椎に手術的侵襲を加える機会が少ないことは幸いである.しかしながら,これら少ない疾患のなかには,保存的治療に全く抵抗するものや,脊髄麻痺を合併し,しかも重度麻痺にまで発展するものもある.これらに対しては前方椎体侵襲による手術的治療法に治癒の期待を託すのみである.
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