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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻7号

1980年07月発行

文献概要

検査法

コンピュータ断層撮影法による上腕骨捻転角の計測

著者: 鳥巣岳彦1 光安知夫2 佐々木信2 姫野信吉2 原田博文2 中山彰一3

所属機関: 1九州労災病院整形外科 2九州大学医学部整形外科学教室 3九州リハビリテーション大学校

ページ範囲:P.688 - P.691

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 人体の関節の中で最大の自由度を有する肩関節は,これに直接関与する筋肉のみならず,脊柱をはじめ肩関節の近位および遠位の関節や筋肉群が,互いに協調し合つてはじめて三次元での円滑な運動が可能である2,16).われわれは肩関節の運動のメカニズムを解明するため,正常人と頸髄損傷患者のX線学的ならびに筋電図学的検討を行つているが15),一連の研究過程において安静位における機能解剖の重要性を再認識した.
 上腕骨には解剖学的に一定の後捻があるが,一般に上腕骨頭軸と滑車軸のなす角度を上腕骨捻転角と呼んでいる.この捻転角は系統発生学的のみならず個体発生的にも差異が存在し,しかも人種間でさえも角度が異なるといわれている4,9,12).そこで今回はコンピュータ断層撮影法を用いてこの上腕骨捻転角の計測を行つたので,その臨床的意義を含めて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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