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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻7号

1980年07月発行

文献概要

装具・器械

脊髄造影法と造影剤回収用針の工夫

著者: 島利夫1 池田清延1 四十住伸一1 山本信二郎1

所属機関: 1金沢大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.692 - P.694

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はじめに
 陽性造影剤による脊髄造影は,脊髄疾患の診断には最有力かつ不可欠のものであり,全身のCT scanが普及しつつある現在でも,その地位を譲るものではない,陽性造影剤のうち,水溶性造影剤は,改良が加えられてはいるが,痙攣,発熱などの副作用のため一部のものしか使用承認許可はおりていない.一方非水溶性造影剤は,一旦クモ膜下腔に注入されると,それは完全に吸収されることが少なく,そのまま放置されると,クモ膜に滴状に捕捉されて炎症反応を生ずることがあるのみならず,後のレントゲン検査,CT scanに著しい支障をきたす.したがつて検査の終了後には,注入された造影剤の除去が必要である.陽性造影剤の回収は,痛みを伴つたり,頻々困難なことがあり,この原因は,ルンバール針刺入の方法と,針の構造にあると考えられる.著者らは,脊髄造影を確実に行うための手技・撮影装置とともに,新しく造影剤回収用に工夫したルンバール針について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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