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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻7号

1980年07月発行

文献概要

臨床経験

Methotrexate大量療法による骨悪性腫瘍の治療経験

著者: 荻原義郎1 尾池徹也1 鶴田登代志1 神谷斉2

所属機関: 1三重大学医学部整形外科学教室 2三重大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.721 - P.726

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緒言
 骨肉腫の治療成績は多くの研究者の努力にもかかわらず長い間低迷を続けていたが,1970年代に入るとadriamycin(ADR)が骨肉腫に有効であるとのことが多くのauthorによつて報告され始めた3)
 一方では1967年Djerassiがmethotrexate・citrovorum factor(MTX・CF)療法を発表し,1972年にはJaffeがmetastatic osteosarcomaにこの療法を用いた経験を報告した11).これらに引き続いてADR,MTXの組み合わせや,さらに多くの薬剤との併用が骨肉腫に対し多くの施設で試みられるようになり骨肉腫に対する治療成績は大きく改善されてきた.Sutowらは骨肉腫に対して種々の化学療法のregimenの変遷を経て1973年にMTX大量療法を骨子としその他の薬剤とのcombinationによるCOMPADRI-seriesを発表した23).さらに彼は1977年日本癌治療学会でCOMPADRI-seriesによる骨肉腫の治療成績は3年生存率79%であるという結果を報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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