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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻8号

1980年08月発行

文献概要

臨床経験

気管無名動脈瘻の1例

著者: 菊地臣一12 野崎洋文3 田島健4

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科学教室 2現在:日本赤十字社医療センター整形外科 3福島県立医科大学麻酔科学教室 4福島赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.813 - P.816

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はじめに
 気管切開の適応,利点,欠点については既に論じ尽されているが,その合併症に関してはまだ未解決な問題を多く含んでいる.そのなかでも気管無名動脈瘻(trachea-innominate artery fistula)は,稀ではあるが致命的な合併症として知られている.脊髄損傷を取り扱う機会の多い整形外科医にとつて,気管切開に伴う合併症は常に直面し得る問題である.我々は頸髄損傷の患者に本症を経験したが,残念ながら救命し得なかつた.ここにその症例を報告するとともに若干の解剖学的ならびに文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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