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論述
慢性関節リウマチの膝屈曲変形と人工関節
著者: 鳥巣岳彦1 加茂洋志1 岩本幸英1
所属機関: 1九州労災病院整形外科
ページ範囲:P.836 - P.841
文献購入ページに移動さて慢性関節リウマチで関節破壊をともなう高度な膝屈曲変形に(第1図),人工関節置換術を行う際には,Wilsonの後方解離術12)を合せ行うべきかどうか,合せ行うとすれば置換術と同時に行つてよいものかどうか,あるいは後方の軟部組織の解離をまず行い,膝関節伸展の筋力を十分につけてから人工膝関節を行うべきかどうかは一つの大きな問題点である.当院では保存的治療で効果が上がらない高度な膝屈曲変形に対しては,まずWilsonの後力解離術を行い大腿四頭筋筋力の増強を行つて来た.しかし最近ではWilsonの後方解離術と人工膝関節置換術とが同時に行われている.
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