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Degenerative spondylolisthesisのX線学的検討
著者: 角田信昭1 黒瀬真之輔1 佐々木邦雄1 脇田吉樹2 丸井俊一2 秋山徹2 小野哲男2 芝啓一郎2 姫野信吉2
所属機関: 1総合せき損センター整形外科 2九州大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.851 - P.859
文献購入ページに移動いわゆるdegenerative spondylolisthesisは一旦,発病すると長期にわたり症状の増強・緩解をくりかえす事が多く,一部は馬尾神経性間歇性跛行を呈するに至る.また,40歳以上の女性に多く通常辷り率は30%を越えず第4腰椎に多い事は周知の事実である.しかし,その成因に関しては種々の説が挙げられているとはいえ,未だ定説を見ない.著者らはdegenerative spondylolisthesis(以下DSと略す)の発生要因の探求を目的とし,先に屍体晒骨標本によつて得た形態学的特徴7)を同疾患184名にあてはめ,同疾患特有のものがあるか否かを検討すると共に,他のX線学的形態学的特徴,加齢的変化等の果す役割について検討した.
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