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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻9号

1980年09月発行

文献概要

境界領域

骨疾患と血清電解質の異常

著者: 藤田拓男1

所属機関: 1神戸大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.892 - P.896

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はじめに
 骨は無機物(主としてカルシウムと燐)および有機物(主として膠原線維と多糖類)から成るので,骨疾患の際に見られる血清電解質の異常は主として鉱質即ちカルシウムと燐の異常であるが,その他に酸塩基平衡の異常の際にも骨の変化が見られ,電解質の中ではクロールの変化をみることがある.
 骨疾患の中でも血清電解質の変化をおこし易いものは,いわゆるびまん性のものまた代謝性骨疾患といわれるもので,Albrightの定義によると「全身の骨の何処をとつてみても正常の部分がないもの」である.また,有機物としての膠原線維や,ムコ多糖類の変化によるものよりも骨塩に異常のみられる疾患に多いのは当然予想される所である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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