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臨床経験
後縦靱帯—椎体間に遊離・移動した腰部椎間板ヘルニア例の臨床的観察
著者: 江川正1 朝長圀夫1 河野昌文1 松尾弘二1 岩永博隆1
所属機関: 1長崎市立市民病院整形外科
ページ範囲:P.901 - P.905
文献購入ページに移動腰部椎間板ヘルニアの手術的療法は今日一般に広く普及し,成績も一応満足すべきレベルにあるが,中には,術前の予想に反し成績不良な症例もあることは否めない事実であり,Reynoldsは11.1%5),Brownは6.3〜11.2%3),Ross 2.4%2)のpoor resultを報告している.
また,成績向上のために種々の手術術式が工夫されているが6),かかる不良例中には,単にtechniqueや術後の支持性の問題ばかりでなく,ヘルニア腫瘤の見落しも原因の一つにあげられる.特に,椎間腔より遊離した髄核が原位置より移動している場合には見逃し易い危険性があり,Armstrong4)も不満足例の原因の一つに上げている.
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