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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻1号

1981年01月発行

文献概要

シンポジウム 胸椎部脊椎管狭窄症の病態と治療

脊柱靱帯骨化による胸椎脊柱管狭窄症

著者: 金田清志1 佐藤栄修1 樋口政法1 野原裕1 小熊忠教1 本間信吾1 光崎明生1 藤谷正紀2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道整形外科記念病院

ページ範囲:P.63 - P.74

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 脊柱管狭窄は,頸椎部では頸髄症出現との関係で,腰椎では間歇性跛行(neurogenic intermittent claudication)との関連で比較的早くから注目されていた.しかし,胸椎部の脊柱管狭窄による脊髄症の研究は真新しい.頸椎後縦靱帯骨化の研究が進むにつれ,胸椎から腰椎部にかけても靱帯骨化があり,しかも重度の脊柱管狭窄による脊髄圧迫性麻痺を招来することがわかつてきた1).胸椎部では頸椎部と異なり,後縦靱帯のほかに黄色靱帯の骨化(OYL)が重要な役割を演じており,さらに胸椎柱は後彎を有し胸廓に補強され,そのstabilityは頸椎とは異なり,脊髄症出現の病態も頸椎とは異なつたものが考えられる.
 当科での後縦靱帯骨化(OPLL)および黄色靱帯骨化(OYL)による胸椎脊柱管狭窄症31手術例を調査し検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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