icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻1号

1981年01月発行

文献概要

学会印象記

第2回日独整形外科学会

著者: 上野良三1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.98 - P.99

文献購入ページに移動
 去る9月15日,ドイツでは珍しい秋晴れの1日,第67回ドイツ整形外科外傷外科学会に先立つて第2回日独整形外科学会がMunster市において開催された.日本側からは天児名誉教授をはじめ,約60名,ドイツ側からはMatthiass会長ほか約100名が参加し,主題側彎症の関連演題16題,一般演題16題(日本側16,ドイツ側16題)が発表され,活溌な討論を挾んで盛会であつた.本学会は第1回がSICOT京都のpostcongressとして開催され,今回Matthiass教授の非常な熱意によつて第2回が実現した訳で,両国の整形外科領域における情報交換,学術交流の重要性を指摘され,本学会の健全な発展を希望された会長のメッセージで学術集会を終了した.
 主題の側彎症については,Schmitt(Homburg)は特発性側彎症の静力学的,筋電図学的調査を報告し,速やかな彎曲の進行は,11〜12歳で30°以上の彎曲を示すものに多く,凸側の肋間筋の活動性の増加を筋電図で認めた.Exner(Marburg)は乳児期側彎の特色についてのべ,乳児期側彎は特発性側彎の前段階ではなく,胎生期ならびに生後の神経筋障害によるものであろうとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら