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論述
人工膝関節置換術—2.手術成績と適応について
著者: 山本純己1 八野田実1
所属機関: 1松山赤十字病院リウマチセンター
ページ範囲:P.927 - P.933
文献購入ページに移動1972年,私たちはhingeを使わないタイプの人工膝関節置換術について最初の報告10)を行つた.以来,数回の改良を加えて,1975年以後は岡山大型(児玉・山本型)MarkIIを用いている.Mark IIの手術成績については,すでに頻回の検討を行い,安定した成績をえるようになつたことを報告11,12)してきた,また,勝部4),板橋8),松井ら5)もMark IIの成績についての報告を行つている.
今回は1975年から1979年までのMarkII手術例132関節につき,術前の関節の病態によつて,どの程度の病変なら,どの程度の術後成績へ到達可能か,また期待できるかについて推計学的に分析と検索を行つた.その結果をもとにして,人工膝関節置換術の適応について,現在,合意をえられている事項につき検討してゆきたい.
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