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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻10号

1981年10月発行

文献概要

論述

若年性関節リウマチに見られる股関節のX線像

著者: 石川斉1 司馬良一1 大野修1 広畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.941 - P.948

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はじめに
 若年性関節リウマチ(以下,JRAと略す)に見られる骨,関節のX線変化はその発症年齢,病型及び病勢,さらには関節炎の罹患部位により異なり,一定したものがない.特に幼少時より股関節に病変が波及すると,関節炎のために不良肢位の拘縮を来たして日常生活動作(ADL)上大きな支障を来たす事が多い.
 Ansell1)によれば,JRAで股関節に炎症が波及すると5年から10年たてば約40%のものに何らかのX線変化があるとされている.幼少時の股関節の炎症性変化は臼蓋の形成不全を起こしepiphysisの扁平化及び早期の癒合がおこり,頸部での正常な発育が阻止される傾向にある.そこで神戸大学整形外科を受診したJRA患者の股関節のX線変化を検討し,何らかの特徴的変化があるか否かについて調査した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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