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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻10号

1981年10月発行

文献概要

手術手技シリーズ 脊椎の手術・2

腰椎椎間板ヘルニアに対する後方術式—Love法

著者: 河端正也1

所属機関: 1虎の門病院整形外科

ページ範囲:P.949 - P.961

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はじめに
 Love法という術式名は,必ずしも国際的に通用しているものではない.正確には,hemi-semi-laminectomyと呼ぶべき術式である.従来腰椎椎間板ヘルニアに対しては,laminectomyまたはhemilaminectomyが行われていたが,1938年J. G. Loveは或る男性患者の手術に際して,椎弓間黄靱帯の切除だけで髄核ヘルニアの剔出を終了することができた6).以来Loveは,患部の椎弓間黄靱帯,さらに必要に応じてその上下椎弓の部分的切除によるヘルニア剔出を推賞してきた.彼はこの術式をpartial laminectomyと呼んでいるが7),我国では一般に"Love法"と呼ばれている.国際的にはFenestration,開窓手術が一般的である.この術式ではLoveも述べているように,椎間関節は確実に温存されなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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