文献詳細
文献概要
臨床経験
陰嚢皮膚弁による肛門部皮膚欠損の修復
著者: 生越英二1 村上哲朗1 多原哲治1 保野浩之1 馬庭昌人1 冨永積生1 倉科彰夫2
所属機関: 1島根県立中央病院整形外科 2島根県立中央病院外科
ページ範囲:P.983 - P.988
文献購入ページに移動脊損患者の看護上,褥創予防は最も大切であることはいうまでもない.しかし不幸にしてこれが一度発生するとはなはだ難治性であつて,看護・治療上非常にやつかいな問題となる.最近良好な血行を有する筋肉皮弁を用いて褥創を治療する方法が報告されている.今回われわれも長年,難治性の坐骨部褥創につながる肛門部皮膚欠損に悩んでいた両下肢完全麻痺の1例に対して陰嚢皮膚弁を用い,また坐骨部褥創に対してはConway法に準じて手術を行い,満足すべき結果を得たので報告する.
掲載誌情報