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人工膝関節についての考え方—その型と適応
著者: 西法正1
所属機関: 1国立王子病院
ページ範囲:P.1031 - P.1039
文献購入ページに移動人工膝関節はWalldius16)型(1951)に始まる蝶番型の長い歴史から,一転してgenometric型(1971)に代表されるいわゆる関節面型に移行したが,最近ではこの中間ともいうべき非蝶番型で,しかも十字靱帯を含めて顆間部も置換するsemiconstrained型が盛んに用いられるようになつた.
蝶番型の特徴は,膝関節にとつて最も大切な支持性に優れることであるが,金属同志の組み合せによる摩耗粉の集積,蝶番軸の摩耗破損,上・下が連結しているための遊脚期や屈曲時のひつぱり出し作用,外力に対する緩衝作用の無いことなどは,蝶番型の避けられない欠点である.
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