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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻11号

1981年11月発行

文献概要

シンポジウム 特発性大腿骨頭壊死

特発性大腿骨頭壊死の疫学・成因

著者: 二ノ宮節夫1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1057 - P.1062

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 特発性大腿骨頭壊死は古くから知られた疾患であるが,近年,患者数の増加とともに注目され,股関節外科に占める比重も次第に大きくなりつつある.昭和50年から厚生省のいわゆる難病研究班の一つとしてとりあげられ,我が国における実態が次第に明らかとなつてきた.従来,特発性大腿骨頭壊死は大腿骨頸部骨折,股関節の脱臼・骨折などの外傷や放射線治療に続発するもの,潜函病におけるものなど,明らかな原因に続発する二次性骨壊死を除外した,原因不明のものをさしている.しかし,特発性大腿骨頭壊死といわれるなかにもアルコールの愛飲やステロイドの使用などの既往を有する例が数多く,また,病像もやや異なつているので,これらをアルコール性大腿骨頭壊死,ステロイド性大腿骨頭壊死として分けて考える傾向にある.前記研究班の疫学調査もステロイド非使用群(アルコール愛飲者を含む)とステロイド使用群に大別して検討したので,これに基づいて述べる2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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