文献詳細
シンポジウム 特発性大腿骨頭壊死
文献概要
I.はじめに
骨の虚血性変化に起因する疾病に対し,新たな血管系を直接導入し,治療しようと試みることは,極めて自然な発想に基づくものであると思われる.
このような考えのもとに,基礎的実験2,3,4,7)を行い,血管束の移植により,壊死骨を再生できるという確信を得た.その実験結果を基盤として,大腿骨頭壊死,Perthes病,kienböck病,Preiser病,外傷後の距骨壊死などの治療に,また巨細胞腫や骨髄炎の掻爬後に生じた骨欠損部に対する骨移植の際に,血管束移植を臨床応用した5,6).
骨の虚血性変化に起因する疾病に対し,新たな血管系を直接導入し,治療しようと試みることは,極めて自然な発想に基づくものであると思われる.
このような考えのもとに,基礎的実験2,3,4,7)を行い,血管束の移植により,壊死骨を再生できるという確信を得た.その実験結果を基盤として,大腿骨頭壊死,Perthes病,kienböck病,Preiser病,外傷後の距骨壊死などの治療に,また巨細胞腫や骨髄炎の掻爬後に生じた骨欠損部に対する骨移植の際に,血管束移植を臨床応用した5,6).
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