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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻12号

1981年12月発行

文献概要

論述

脊椎分離症における分離椎弓摘出非固定術の術後10年以上の遠隔成績

著者: 伊藤忠厚1 白井康正1 中川俊1 布施和康1 赤堀俊兵1

所属機関: 1日本医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1126 - P.1134

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はじめに
 脊椎分離症,辷り症に対する椎弓摘出術または椎弓切除術の多くはposterior or postero-lateral fusion17,19〜22)と併用して行われているが,手術例の10〜20%の患者は術後の症状の改善がかんばしくないと言われている.1950年代になって脊椎分離症,辷り症に対して椎弓切除非固定術がWoolsey23)(1954),Gill8)(1955),Todd and Gardner18)(1958),Guilleminet(1961),Cedell3)(1961)らにより行われた.その後Gill(1965),Amso2)(1970),Cedell4)(1970)らにより手術後の遠隔成績が報告され,術後の愁訴に関しては良好な結果が得られている.
 脊椎分離症の愁訴に関するmechanismは種々の説が報告されている.すなわちGillは分離部の線維性軟骨組織による脊髄神経の刺激によるものとし,Adkins1)は分離部の異常可動性が脊髄神経を刺激し,二次的に炎症,癒着を起こしたためと報告している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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