icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻12号

1981年12月発行

文献概要

論述

骨・軟部腫瘍のステロイドホルモンレセプター

著者: 小島伸三郎1 浜田秀樹1 栗崎英二1 水島哲也1 小野啓郎1 吉岡順朗2 佐藤文三3 松本圭史4

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2大阪警察病院整形外科 3大阪大学医学部第三内科 4大阪大学医学部第二病理

ページ範囲:P.1135 - P.1144

文献購入ページに移動
はじめに
 骨・軟部腫瘍の治療においては,外科的に切除する事が原則であるが,悪性腫瘍では腫瘍発見時にすでにmicrometastasisを起こしている事は定説であり42),早期からの全身的な治療が必要である.現在各種制癌剤が使用され効果を挙げているが,その副作用は大きく,今後の研究が望まれる.また良性腫瘍の中でも,骨巨細胞腫などは手術後の局所再発もまれではなく,適切な術式の選択とともに補助療法の開発も必要である.
 今回私達は,乳癌や白血病等で行われている内分泌療法21,27,28,30,32)が標的腫瘍細胞に特異的に作用し,全身的な副作用が比較的少ない事に注目し,骨・軟部腫瘍での内分泌療法の可能性を検討した.私達は骨・軟部腫瘍のホルモン依存性を調べるため,その方法としてステロイドホルモンに特異的な結合蛋白,即ちホルモンレセプターの検索を行つた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら