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論述
骨肉腫に対するadjuvant chemotherapyの効果判定について
著者: 井須和男1 石井清一1 佐々木鉄人1 八木知徳1 伊藤佐智子 後藤守 山脇慎也 姥山勇二
所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.119 - P.125
文献購入ページに移動近年の骨肉腫治療の中心は,根治手術と同時に肺転移発見前より行うadjuvant chemotherapyである.Adriamycin(ADM)またはhigh-dose methotrexate(HDMTX)などによる単剤あるいは多剤併用療法の有効性は多数報告されている3,4,8,10,13,15).しかし,ある観察時点で生存率に差があつても,それが単なる延命効果なのか,または最終的な治癒率も上昇しているのかを知ることはできない.まだ長期観察例の少ない現在,この点の検討は困難である.我々は骨肉腫の生存率曲線に数学的モデル(対数正規分布)をあてはめ,短期の観察データから生存率の推移を予測し,adjuvant chemotherapyによる延命効果と治癒の関係を検討した.
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