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シンポジウム 人工股関節置換術—この10年の結果をふりかえって
術後5年目の臨床成績およびレ線所見よりみたMüller型人工股関節の耐用性
著者: 長屋郁郎1 宇野雅久1 浅井富明1 衛藤義人1 西川彰治1
所属機関: 1国立名古屋病院整形外科
ページ範囲:P.147 - P.153
文献購入ページに移動今世紀後半の最大の整形外科的進歩であるといわれる人工股関節全置換術が臨床の場で広く世界的に行われるようになつて15年以上となつてきた.その間に短期成績の発表は枚挙の遑がないが,10年以上の長期成績についてはパイオニアであるCharnleyのグループの報告に限られている.
二つの関節面を人工材料で置換するため,年月の経過とともに摩耗が進行する点や,生体材料と骨との間にゆるみの生ずる点,生ずる摩耗粉の生体への影響などから本手術の真の価値,手術適応を再検討するためには,厳密な長期成績の結果が必要である.
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