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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻2号

1981年02月発行

文献概要

シンポジウム 人工股関節置換術—この10年の結果をふりかえって

合併症と腰曲がり症例に対する工夫

著者: 祖父江牟婁人1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.173 - P.182

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はじめに
 股関節全置換術は,高度に破壊され機能を失った股関節に対して,無痛性,支持性そして可動性の3者全部を再獲得させるという点で,画期的な手術であり,その術後成績では人体の各関節のうちでも最も安定した成績が得られることは周知のとおりである.しかしながら一方では,その施行例が増加し,経過年数も長くなるとともに,合併症,続発症も著しく増加しており,手術の際の技術的な点はもちろん,人工関節の材質,その固定法などに恒久的安全性という点で今後の改良の余地を残していることは,多くの報告によっても明らかである1〜5).今回,合併症,続発症(以下まとめて合併症と呼ぶ)を起こしたわれわれの症例を分析することにより,その予防策を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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