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シンポジウムI Multiply operated backの心因性要因
Multiply operated backの精神科的要因についての対策とその問題点—3症例を中心にして
著者: 平林洌1 片山義郎2 丸山徹雄3 石田暉3
所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室 2慶応義塾大学医学部精神神経科学教室 3慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.247 - P.253
文献購入ページに移動腰痛疾患に対する保存的および手術的治療の成績は,病態の究明や手術手技の進歩によつて着実に向上しているが,その反面少数ながらも愁訴が持続し,予期したほどの改善をみない症例に悩まされることもある5,7).その結果として,ともすればmultiply operated back(MOB)に移行する危険性をはらむものとなつてくる.
われわれはMOBをもたらす原因的事項について,腰椎疾患,わけても腰部椎間板症を主として,その診断上および手術手技上の諸問題,さらにはpsychogenicoverlayに関してすでに指摘してきた6).
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