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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻3号

1981年03月発行

シンポジウムI Multiply operated backの心因性要因

主として腰痛を訴えたmultiply operated caseの精神科的アプローチについて

著者: 井上敞1

所属機関: 1千葉大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.254 - P.261

文献概要

はじめに
 一般に腰痛は,ごくありふれた症状の1つであつて原因も多種多様であり,整形外科をはじめとして各科にわたつて診療されている.しかも個人個人の感受性に著しく差がみられ,その訴え方もさまざまである.また客観的に腰痛の程度を正しく把握することも仲々困難なことで,他覚的評価がむつかしく,一方痛みの発生機序も十分に解明されていないこともあつて,的確な判断を下し治療することが必ずしも容易でない現状である.
 また腰痛症例全体の割合よりみると極めて少数ではあるが,腰痛のために何回か手術を重ねしかも完治し得ないで治療が続けられている症例もある.そのような症例をみると整形外科的にその症状を説明し理解できるものもあれば,精神科的に説明し理解できるものもあるし,またいずれでもはつきりし得ない症例もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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