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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻3号

1981年03月発行

文献概要

シンポジウムII Riemenbügel法不成功例の原因と対策

Riemenbügel法不成功例の原因と対策—特にR. B.成功,不成功ということの意義

著者: 岩崎勝郎1

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.264 - P.266

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はじめに
 Riemenbügel(以下R. B.と略)による整復不成功例の発生率は10〜20%というところが大かたの諸家の報告で一致している1,5〜10).これらR. B.不成功の原因と対策を考える場合に,R. B.を装着すれば何故脱臼が整復されるのかということの解明がどうしても必要である.この整復のメカニズムに関してはすでに報告しているように,R. B.装着下での下肢の重量の作用によつて股関節が開排位をとることにより,脱臼が整復されるものと考えている2).この整復理論にのつとつてR. B.不成功の原因を検討してみると,当然の事ながら,上記の理論に反した装着法は不成功の原因となり,逆に,これを理論にかなうように処置をすることが,対策となるのである.このような観点にたつた,R. B.不成功の原因と対策についてはすでに報告してきたので3,4),本論文ではその要約をのべると共に,R. B.による整復を成功させるために行った入院R. B.法の経験などより,R. B.による成功あるいは不成功ということの意義を考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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