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シンポジウムII Riemenbügel法不成功例の原因と対策
Riemenbügel法難航例の原因と対策
著者: 坂口亮1 原勇2 岩谷力3
所属機関: 1心身障害児総合医療療育センター 2帝京大学医学部整形外科学教室 3静岡県立こども病院整形外科
ページ範囲:P.271 - P.274
文献購入ページに移動1歳以下の乳児先天股脱に無選択的にRiemenbügel(以下R. B.と略す)を装着させると,約85%のものが自然整復されて順調な経過をたどるが,残りの約15%では整復がえられず,その対策が問題となる.われわれの15年を越える経験,特に観血整復の際得られた所見から,R. B.で自然整復されない原因は,骨頭の寛骨臼への整復還納を阻むものの存在で,具体的には,関節包肥厚(峡部形成),円靱帯肥厚,関節唇内反が大部分を占める,R. B.がこれらをscreeningしたと考えれば,R. B.法の不成功あるいは失敗という表現は,適切ではなく,われわれは単にR. B.難航群と称して,R. B.だけで順調な軌道を歩むものと区別している.
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