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臨床経験
経皮的穿孔術による孤立性骨嚢腫の治療
著者: 久保山勝朗1 紫藤徹郎2 原田敦2 横江清司3
所属機関: 1久保山整形外科医院 2浜松医療センター整形外科 3関東労災病院整形外科
ページ範囲:P.288 - P.293
文献購入ページに移動孤立性骨嚢腫についての記載は,今より一世紀さかのぼつたVirchowの時代よりなるが,その成因については,現在でもまだ確立されていない.治療法についても,現在一般に行われている掻爬骨移植術は,その大きな侵襲に加えて高い再発率を示しており,その対策に苦慮しているのが一般の現状である.
今回われわれは,Jaffe1)のいうactive stage 2例,latent stage2例の計4症例の上腕骨孤立性骨嚢腫に対し,needle biopsyの際に使用する外径2mmのtrephineを使用して骨皮質を穿孔する事により減圧し,また,正常骨髄への穿孔により血行再開をもくろむ事により骨新生をうながし,良好な成績を得たので報告する.
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