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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻4号

1981年04月発行

文献概要

特集 Multiply operated back

総括/心因性要因の部

著者: 井上駿一1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.332 - P.333

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 Mulitiply operated back(MOB)における最大の問題点はほとんどの例に何等かの心因性要因を合併している事である.MOBの症例を眼の前にしこの点でいかに対処すべきか苦労する例が多い.多忙な日常臨床において整形外科医側で果して精神科的治療に充分時間的余裕がとれるかどうか? あるいは精神科医にこの種の問題でconsultしても純粋な精神疾患でないため熱意を示さず連繋治療が行われないのではないか? など危惧する事が多い,このセクションではこれらの問題に関しかなり新しい角度より発表が行われたと考える.整形外科医として経験豊富な慶大平林助教授,整形外科医でかつ心身症の問題に特に造詣の深い村山療養所蕪木氏,それに神経内科より矢吹氏(高知県立中央),精神科より井上助教授(千大精神科)の参加を特にいただき計4名の発表が行われた.
 先ず神経内科医である矢吹氏は心因性のいたみと器質的な疾患の慢性化にともなう心因加重を区別し,単なる心因性(ヒステリー性など)のものに対しては"動機づけ"が大切で"行動する姿勢"による疼痛の克服,医師,PT,ナースなどのチームワークが治療上大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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