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特集 Multiply operated back
Multiply operated backの検討
著者: 田島健1 高橋功1 山川浩司1 八子理1 坂本隆彦1 谷良久1 鈴木信1 沢海明人2 作山洋三2 伊藤良三3
所属機関: 1福島赤十字病院整形外科 2福島県立医科大学整形外科学教室 3伊藤整形外科
ページ範囲:P.383 - P.391
文献購入ページに移動1934年Mixter & Bar3)により腰椎椎間板ヘルニアがはじめて紹介され,1939年Love1)によりいわゆる"Love法"が発表され,手術侵襲が少なく,その術後成績の優秀性が述べられ,現在にいたるまでLove変法も含めて数多くの追試がなされ,本症の観血的術式の主流をなしている.また一方1954年Verbiest5)により脊椎管狭窄症の概念が紹介され,腰痛,坐骨神経痛に対する考え方,とらえかたが極めて明解となり,本邦においても,諸先輩の努力により,過去10年前と比較しても,その進歩は著しく,診断率は高くなり,手術例も多くなり,我々整形外科医にとつて高頻度の疾患となつている.その故に,多数回手術に移行する症例も増加しているのも事実と思われる.また,手術回数が多い程その結果は不良となるだろう事は想像にかたくない,今回は,multiply operated backの検討から,その初回手術の問題点を中心に,その原因,予防対策について述べたい.
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