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特集 Multiply operated back
腰椎椎間板ヘルニア再手術例の検討
著者: 遠藤哲1 井形高明1 山本博司1 竹内錬一1 米沢元実1 高田広一郎1 長谷川秀太1 山岡賢児1
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.408 - P.415
文献購入ページに移動腰椎椎間板ヘルニアは現病歴,神経学的所見および種種な補助診断法によつて比較的容易に診断することができ,また,手術方法および手術成績についても数多くの報告があり良好な成績をおさめている,しかし,現実には術後予期した症状の改善が得られず診断治療の再検討を余儀なくされることも少なくない,また,再手術を行うにあたつても,その手術効果が満足いくものかどうかを推測することは必ずしも容易でなく,術前に十分な手術適応が検討されなければpolysurgeryに移行する恐れがある.医療過誤が問題になりつつある現在,この点の配慮がさらに強調されなければならない.そこで,われわれは徳島大学整形外科教室において再手術を要した症例の手術成績を単一手術例,とくに成績不良例と比較検討し,その原因をさぐるとともに若干の文献的考察を加えて報告する.
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