icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻5号

1981年05月発行

文献概要

症例検討会 骨・軟部腫瘍23例

症例3—右大腿骨下端部骨腫瘍

著者: 山本雅英1 山崎安朗1 東田紀彦1 村本潔1 西島雄一郎1 石野洋1 佐々木雅仁1 岡田正人1 谷和英1 小西二三男2 武川昭男3 安念有声3 松能久雄3

所属機関: 1金沢医科大学整形外科 2金沢医科大学第1病理 3金沢医科大学第2病理

ページ範囲:P.474 - P.478

文献購入ページに移動
 最近,われわれは再発を繰り返し,組織学的に悪性化傾向を示したため,切断術を余儀なくされた右大腿骨に発生した組織学的診断の困難であつた骨腫瘍の1例を経験した.
 症例は41歳の女で,昭和44年初発,初発時,主訴は右膝関節痛,X線像では右大腿骨下端のmetaphysisからdiaphysisにかけて,約7cmにわたる不規則な骨透明層および外側後方の骨皮質破壊,内側には骨膜反応を呈していた.掻爬,骨移植術を受け,術中迅速凍結標本にてchondromyxoid fibromaと診断された(第3-1図).以後,昭和50年に2回,局所再発し,その都度,掻爬,骨移植術を受けた.昭和54年1月29日,再発のため当科へ入院した.現症では右膝関節部の骨性硬の腫瘤および屈曲,伸展制限を認め,臨床検査成績ではLDHの上昇,LDHisozyme 4,5の上昇,好中球の増多がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら