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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻5号

1981年05月発行

文献概要

症例検討会 骨・軟部腫瘍23例

症例12—左殿部・大腿軟部腫瘍(Extraskeletal myxoid chondrosarcoma)

著者: 須田昭男1 渡辺好博1 高橋信英1 高橋知香子1 笠島武2 今井大2

所属機関: 1山形大学整形外科 2山形大学第2病理

ページ範囲:P.498 - P.500

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 患者:47歳,女性.主訴は左大腿部痛.昭和44年頃,左大腿部後面の硬い腫瘤に気付いたが,疼痛が無いため放置.その後,腫瘤は徐々に増大し,昭和49年12月,某医で数個の超鶏卵大の腫瘍摘出を受け,chondromyxoid fibromaの病理組織診断を受けている.昭和52年3月頃,左殿部および左大腿部に腫瘍が再発し,左大腿部痛が出現したため,昭和53年1月当科に入院した.入院時検査成績は,軽度の血沈亢進のほか異常が認められなかつた.胸部X線写真で両肺野に多数の小結節状陰影がみられたが,昭和50年の胸部X線写真では異常がみられなかつた.Gaシンチグラフィーで異常集積像はみられず,血管造影で悪性像がみられなかつた.左大腿部腫瘍の生検を行い,myxomaの組織診断を受けたあと,約1,700gの巨大な腫瘍を前回手術による瘢痕組織,大腿筋膜の一部および大殿筋付着部を含め摘出した.
 腫瘍と坐骨神経の癒着はみられなかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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