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症例検討会 骨・軟部腫瘍23例
症例16—多発性骨病変を示した症例
著者: 檜垣昇三1 仲田実生1 佐藤茂1 立石昭夫1 今村哲夫2 町並陸生2
所属機関: 1東京大学整形外科 2東京大学病理
ページ範囲:P.510 - P.513
文献購入ページに移動現病歴:昭和54年3月誘因なく,両手,両肘,両膝部の疼痛を覚え,徐々に痛みが増強するため,都立府中病院受診,多発性骨病変を指摘され,当科に紹介された.来院時検査所見では,血沈25mm/hと中等度の亢進を見,BUN 25.1mg/dl以外には著変を認めなかつた.X線所見では,左示指,中手骨,橈骨遠位端では,骨皮質の破壊が見られ,その他,両上腕骨外顆,両脛骨遠位端部に骨病変が見られたが(第16-1図),皮膚病変もなく,多尿眼球突出もなかつた.
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