文献詳細
Letters to the Editor
文献概要
本誌第15巻第10号988頁,1980年.の斉藤らの論文「関節破壊の著しい膝関節に対する慶大式人工関節置換術の経験」中に下記のごとき,記述がある.
「高度の関節破壊,内外反屈曲変形と,著明な不安定性のある膝関節に対しては,一般に,膝のstabilityを得る目的で,hinge型人工膝関節が適応とされている.しかし,hinge型人工膝関節は関節のstabilityを得る点ではhingeless型に勝る事はいうまでもないが,骨切除範囲が大きく,一軸性のために,gliding,rolling,slippingやscrewhome movementなどの膝関節運動には応じ切れず,短期的予後は良くても,長期間観察では,人工関節自体の破損(第7図a,b),stemのloosening,骨折やあるいは逸脱などの,種々の続発症が少なくなく,必ずしも満足できる結果を得ていない.特にhinge型に対するsalvage手術は困難であり,最終的に,切断を余儀なくされる事も少なくない.」
「高度の関節破壊,内外反屈曲変形と,著明な不安定性のある膝関節に対しては,一般に,膝のstabilityを得る目的で,hinge型人工膝関節が適応とされている.しかし,hinge型人工膝関節は関節のstabilityを得る点ではhingeless型に勝る事はいうまでもないが,骨切除範囲が大きく,一軸性のために,gliding,rolling,slippingやscrewhome movementなどの膝関節運動には応じ切れず,短期的予後は良くても,長期間観察では,人工関節自体の破損(第7図a,b),stemのloosening,骨折やあるいは逸脱などの,種々の続発症が少なくなく,必ずしも満足できる結果を得ていない.特にhinge型に対するsalvage手術は困難であり,最終的に,切断を余儀なくされる事も少なくない.」
掲載誌情報