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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻5号

1981年05月発行

文献概要

Letters to the Editor

術者の弁—Hinge型人工膝関節折損例について

著者: 花岡英弥1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.534 - P.535

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 本誌第15巻第10号988頁,1980年.の斉藤らの論文「関節破壊の著しい膝関節に対する慶大式人工関節置換術の経験」中に下記のごとき,記述がある.
 「高度の関節破壊,内外反屈曲変形と,著明な不安定性のある膝関節に対しては,一般に,膝のstabilityを得る目的で,hinge型人工膝関節が適応とされている.しかし,hinge型人工膝関節は関節のstabilityを得る点ではhingeless型に勝る事はいうまでもないが,骨切除範囲が大きく,一軸性のために,gliding,rolling,slippingやscrewhome movementなどの膝関節運動には応じ切れず,短期的予後は良くても,長期間観察では,人工関節自体の破損(第7図a,b),stemのloosening,骨折やあるいは逸脱などの,種々の続発症が少なくなく,必ずしも満足できる結果を得ていない.特にhinge型に対するsalvage手術は困難であり,最終的に,切断を余儀なくされる事も少なくない.」

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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