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シンポジウム 腰部脊柱管狭窄—ことにdegenerative stenosisの診断と治療
腰部脊椎管狭窄—その臨床像と病態
著者: 辻陽雄1 伊藤達雄1 玉置哲也1 野口哲夫1 高野治雄1 松井寿夫1 岡野良文1
所属機関: 1富山医科薬科大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.598 - P.612
文献購入ページに移動腰部脊柱管狭窄の概念は前論文(第16巻第5号442〜452頁)において詳しく触れたように,種々の原因疾患によつておこる脊柱管およびそれに付随する椎間孔などの狭窄という解剖学的異常状態をさす.この狭窄状態は必ずしも臨床症状を発現するものではなく,多くはその上に脊柱構成要素の変性過程や,場合によつては人為的要因が荷重されて馬尾神経症候群という特有な臨床症状を発現する.
本論文においては主に富山医科薬科大学病院において経験した手術例を中心として,臨床的検討を加え,病態に関する考察を加える.
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