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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻6号

1981年06月発行

文献概要

臨床経験

円回内筋の破格による尺骨神経麻痺の1例

著者: 桶谷由紀1 須川勲1

所属機関: 1聖隷浜松病院整形外科

ページ範囲:P.624 - P.626

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はじめに
 肘関節部における尺骨神経麻痺は,いろいろな機序によつて発症するが。数多くの人たちが,その原因について考察している.すなわち,Mouchet(1914年)のtraction neuritis説,Platt(1926年)のfriction neuritis説,Osborne(1957年),Feindel(1958年)らによつて提唱されたcompression neuritis説の3つに要約されるであろう.原因としては,骨折後の外反射,変形性肘関節症,習慣性尺骨神経脱臼,いわゆるcubital tunnel syndromeなどによるものが一般的である.今回私たちは,円回内筋の破格および,尺骨神経の走行異常による尺骨神経麻痺の稀な1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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