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99mTc-MDPスキャンによる各種人工膝関節の脛骨骨幹端に対する影響
著者: 亀山三郎1 藤森十郎1 森重登志雄1 川村晴也1 吉野槇一1 内田詔爾2
所属機関: 1日本医科大学第一病院理学診療科 2都立墨東病院リウマチ科
ページ範囲:P.635 - P.640
文献購入ページに移動ここ10数年の人工膝関節の発達は,目覚しいものがある.
人工膝関節の構造を大別すると,"軸あり型"と"軸なし型"がある.現在では,ある一部の人達を除いては,ゆるみ,金属症,感染症,骨折などの合併症,ならびにその対策が大変困難であることから,"軸なし型"がよく用いられている.しかし"軸なし型"と一口に言つても種類によつて,その構造は非常に異なつている.特に,脛骨部構造の違いは著しいものがある.脛骨部構造の違いが,挿入された脛骨骨幹端にどのような影響を及ぼしているかを研究することは,人工膝関節の耐久性を知る上に大変有意義であると考え,著者らは術後最低1年以上経つている各種"軸なし"人工膝関節挿入後の脛骨骨幹端の状態を,片足荷重時X線像,ならびに99mTc-MDPによる骨シンチグラムによつて検索した.
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