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変形性膝関節症に対する楔状足底板の効果(第2報)—臨床的評価
著者: 安田和則1 加藤哲也1 佐々木鉄人1 須々田幸一1 八木知徳1 井須和男1 柘植洋1
所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.665 - P.672
文献購入ページに移動近年変形性膝関節症に対する保存的治療の一環として,楔状足底板による治療が注目されている.この治療法はかなり普及していると思われるが,その効果に関する客観的評価およびその作用機序の解明はほとんどなされていない.
著者らは楔状足底板の効果の研究に着手し,先に楔状足底板の作用機序の解明の一端として前額面における静力学的分析を行い報告した6).すなわち楔状足底板上の片脚起立では,下肢全体の空間的位置の直立化および踵骨の外反化が起こり(機能的下肢軸の直立化),その結果膝関節内側関節面にかかる過大な負荷が減少し,また外側側副靱帯や腸脛靱帯などの膝関節外側構成体の過大な張力も減少するということがわかつた.
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