icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻7号

1981年07月発行

文献概要

手術

Muscle pedicle bone graftによる股関節固定術(Ranawat法)の経験

著者: 沢海明人1 田島健1 高橋功1 山川浩司1 八子理1 坂本隆彦1 谷良久1 鈴木信1

所属機関: 1福島赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.684

文献購入ページに移動
 関節固定術は確実な無痛性,支持性が得られ,また,特に股関節においては腰椎による代償運動が大きく,日常生活上の制限が少ない点で結核性股関節炎や変形性股関節症の治療における意義は大きい.しかし強直不成功例が比較的高頻度に認められ,手技もやや複雑で,必ずしも一般に普及しているとはいいがたい.Davis,Hartleyら1,3)は,muscle pedicle bone graftによる関節固定術の有用性を動物を用いた基礎的実験により明らかにした.またDavis2)は1954年,変形性股関節症患者に対し腸骨から得たmuscle pedicle bone graftによる股関節固定術を行い,良好な結果を得たことを報告した.著者らは,1971年,Ranawatにより報告された術式7)に基づき4例の股関節固定術を経験したので,手術法,本法の利点等について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら