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シンポジウム 脱臼ペルテスとペルテス病
ペルテス病およびペルテス様変化における股関節の求心性について—とくに扁平内反股をめぐって
著者: 姫野信吉1 藤井敏男1 川井忠彦2 竹内則雄2
所属機関: 1福岡市立こども病院整形外科 2東京大学生産技術研究所
ページ範囲:P.746 - P.753
文献購入ページに移動小児股関節の成長に障害を与える二大疾患は,先天性股関節脱臼とペルテス病である.いずれも骨頭ないし臼蓋に大きな変形を遺し,関節の安定性を失わせて,変形性股関節症(以下変股症)の発症につながつてゆく.
治療の原則は,失われた股関節の安定性(求心性)を可及的に回復させ,力学的環境の改善により変股症の発症を予防することである.この点については従来より多くの努力がなされており,徐徐に病態の解明や治療法選択についての合意が得られつつある.しかし,定性的な議論が主となつているため,原則論では一致していても,個々の実際の症例に関しては意見が分かれる事が少なくない.
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