icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻8号

1981年08月発行

文献概要

シンポジウム 脱臼ペルテスとペルテス病

Dysplasia epiphysealis capitis femoris(Meyer)について

著者: 稲松登1 矢野悟1 金原宏之1

所属機関: 1兵庫県立のじぎく療育センター

ページ範囲:P.763 - P.769

文献購入ページに移動
緒言
 大腿骨骨頭核の壊死範囲に応じたペルテス病のX線学的病型分類がCatterall1)をはじめ数多く発表されている.ペルテス病の予後が初診時のX線学的病型分類のほかに,発症時年齢,性別,治療までの期間そして治療の有無により左右されることが指摘されてきた.一般的に,Catterall分類第1型で代表されるpartial typeは年齢や治療の有無に拘わらず予後が良好であるため長期の治療を必要としない.一方,低年齢では病型分類に関係なく放置される症例も多い.換言すれば,低年齢発症のpartial typeのペルテス病はその予後が極めてよい.
 一方,片側性ペルテス病と診断されたものの中にそのX線経過がいわゆる,cyclic changeを示さなかつたり,反対側の大腿骨骨頭核異常を呈したり,他方,両側性ペルテス病と診断した一側の大腿骨骨頭にcyclic changeのない症例が報告されている.いずれも予後が極めて良好である非定型的なペルテス病の存在が明らかになり,報告者により種々の名称で記載されてきた5,6,8,11,12)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら