icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻9号

1981年09月発行

文献概要

論述

関節炎とプロスタグランディン

著者: 徳永正靱1 力丸暘2 若松英吉3 大内和雄4 鶴藤丞4

所属機関: 1東北逓信病院整形外科 2国立鳴子病院整形外科 3東北大学整形外科学教室 4東北大学薬学部生化学教室

ページ範囲:P.829 - P.834

文献購入ページに移動
はじめに
 関節炎の症例に対して,その消炎と鎮痛が治療の主な部分を占めることが多い.また薬剤として日常多用されている非ステロイド系抗炎症剤には,その薬理作用が,炎症のchemical mediatorとされるプロスタグランディン(prostaglandin,以下PG)の生合成阻害作用によるという薬剤が多い.しかし,臨床的にこのPGが,どのように作用するか,あるいは抗炎症剤によつてどのような影響を受けるのかはPGの正確な測定が大変難しいこともあつて意外に判つていない.
 一方,悪性腫瘍の骨転移による骨吸収17),あるいはRAなどの炎症性の骨吸収8,15)の際に,PGが積極的に関与する2)という報告を見ると,整形外科領域の疾患の病態のプロセスの中で,PGが活発に作用し,病勢を変化させているケースが予測される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら