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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科16巻9号

1981年09月発行

文献概要

論述

股関節の求心性と接触圧分布について—第1報:小児股関節をめぐつて

著者: 姫野信吉1 西尾篤人1 川井忠彦2 竹内則雄2

所属機関: 1九州大学医学部整形外科 2東京大学生産技術研究所

ページ範囲:P.835 - P.845

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はじめに
 小児期における股関節外科の最大の治療目標は,種々の疾病によつて失われた股関節の求心性を回復させ保持させることにより,将来の変形性股関節症の発症を予防することにあるといつてよい.現在までに多くの治療法が提案され,この治療目標に対する効果が検討されてきた.しかしながら,適応決定の問題,特に個々の症例に関して最善の治療法は何であるかを決定する点については議論が多く,容易に意見の一致をみないのが実情であろう.
 著者らは,この混乱の最大の原因は,個々の股関節の求心性の良し悪しを定量的に評価する方法論の欠如にあると考える.すなわち,たとえば第1図aに示す7歳男児Perthes病例において,
 ①大腿骨頭が関節外に抜け出ようとする力(=脱臼力(仮称);求心性の悪さ)はどの位であるか?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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