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レクリングハウゼン病に伴う脊椎変形7例の手術経験
著者: 田中豊孝1 熊野潔1 下出真法1 森愛樹1 近藤泰児1 小島龍也1 岡井清士2 関寛之3 三上凱久4
所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室 2都立駒込病院整形外科 3国立霞ケ浦病院整形外科 4虎の門病院整形外科
ページ範囲:P.15 - P.22
文献購入ページに移動Recklinghausen病(以下R病と略す)に伴う脊椎変形に対する手術的治療については,R病に特有である骨の脆弱性や,カーブの進行性などにより,必ずしも容易でないとされている.また変形により生じた下肢麻痺に対する治療も,R病に特有の高度の脊椎変形のために,容易ではない.しかるに,本邦においては,R病に伴う脊椎変形に対する手術的治療の報告は意外と少ない.著者らは昭和46年以来,2例の両下肢麻痺を含む7例のR病に伴う胸腰部脊椎変形例に対する手術的治療を経験したので,ここに報告する.なお頸椎部における変形は,胸腰椎における変形に比して,病態,治療法においても,異にすると考え,今回の報告から除いた.
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