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臨床経験
マルファン症候群に伴う側彎症について
著者: 冨士武史1 岡田孝三1 小島伸三郎1 小野啓郎1 天野敬一2
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2大阪労災病院整形外科
ページ範囲:P.69 - P.73
文献購入ページに移動マルファン症候群は,くも状指趾,水晶体脱臼,心血管奇形を特徴とする常染色体性優性遺伝を示す疾患で,全身の結合組織に病変を生ずる.本症候群に合併する脊柱側彎症は40〜60%といわれており,その側彎は進行性で,かつ早期から可撓性が低下し,予後は不良とされている.今回われわれは,10例の脊柱側彎を伴う本症候群を経験し,臨床症状,側彎の程度,進行,カーブパターンなどにつき検討を加えた.その結果,側彎の進行には2つのタイプがあると推察されたので報告する.
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