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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻1号

1982年01月発行

文献概要

整骨放談

総入歯の落し話

著者: 青池勇雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学

ページ範囲:P.88 - P.88

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 入歯のうちでも,自分の歯が一本でも残っていれば,これが支えとなって,入歯の緩るみがおこりにくいが,総入歯となると支えがないので,ガタガタして,よろしくない.
 歯の丈夫さと寿命とが大体平行するらしく,90歳過ぎでは総入歯は当然のように思うが,80歳代の元気な人には総入歯は少ないようである.だから歯は普段から大切にして,なるべく抜歯などしないようにと皆んなに推めている.私のように50歳そこそこで,上,下とも総入歯にしたなどは長寿の資格を放棄したようなものである.上の方の入歯は何とか上顎に具合よくへばり着いているが,下の力は適合は悪くて,長時間はめておくと直ぐ潰瘍をつくるので,食事にのみはめて,終ると直ちにはずして,ポケットに仕まい込むことにしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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