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論述
変形性膝関節の関節造影像—関節軟骨の変化について
著者: 戸松泰介1 冨士川恭輔1 田中義則1 柴崎昌浩1 松林経世1 伊勢亀冨士朗1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.985 - P.994
文献購入ページに移動日常の臨床においては,変形性膝関節症の診断は主に臨床所見及び単純X線像を中心に行われている.関節症は近年,関節軟骨の一種のwear andtearであるとの考え方も有力であるが,日常臨床においてはこの疾患の主たる場である関節軟骨の病態と単純X線上の変形性変化との相関性については,必ずしも十分に把握されているわけではない.そこで我々は変形性膝関節症患者に膝関節二重造影を行い,関節軟骨の病態につき検索し,単純X線所見と関節造影でみられる関節軟骨の変化と対比し,検討を加えたので報告する.
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