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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科17巻12号

1982年12月発行

文献概要

論述

腰部脊柱管狭窄症の黄色靱帯について

著者: 細川昌俊1 芦田多喜男1 坪山寿郎1 齋藤聖二1 佐々木正2

所属機関: 1東京都済生会中央病院整形外科 2川崎市立川崎病院整形外科

ページ範囲:P.1217 - P.1225

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 腰部脊柱管狭窄を文字通りに解釈すれば,国際分類にも見られるように,いろいろの原因によって脊柱管を狭小化している状態であろうが,この文字にとらわれ過ぎてあらゆる原疾患を含めてしまうと,いろいろな病態が想定され,共通した病態解明の手掛りをとらえ難くなるおそれがある.たとえdevelopmentalに脊柱管が狭小であっても,椎間板ヘルニアが発症に主役を演じているものは治療法も異なるであろうし,脊椎後方ないしは後側方の二次的な骨性変化を伴わない単なる辷り症は臨床症状も異なるであろう.従って,それらは従来通りの病名で取り扱うべきであると考える.
 これを腰部脊柱管狭窄症として臨床的な疾患群として取り扱う意義は,共通した臨床症状を呈し,共通した治療法が適応されることにあり,この共通した病因を追求しようとする立場から,degenerative typeの黄色靱帯について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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