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掌蹠膿疱症に伴った骨関節炎—HLAからみた本症の側面
著者: 石井良章1 河路渡1 塩原哲夫2 長島正治2 八木田旭邦3 相馬智3
所属機関: 1杏林大学医学部整形外科学教室 2杏林大学医学部皮膚科 3杏林大学医学部第一外科
ページ範囲:P.1239 - P.1244
文献購入ページに移動掌蹠膿疱症に骨関節の異常を伴うことは,本邦では佐々木(1967)4)が鎖骨骨髄炎の合併を記載したのに始まり,報告例は近年とみに増加している.以後多くの研究により,本症の臨床病態はしだいに明らかにされつつある.
しかし本態,病因は未だ全く不明のため,免疫学的アプローチによりこれを解明しようとする試みがなされて来た.HLAの検討もこの1つで,従来AおよびB抗原を中心に検索が行われ,特にB27の陽性率に関心が払われて来た.今回我々はB抗原も含めて,A,B,C,DRの4種類の抗原を検討し,若干の知見を得たので報告する.
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